笑いの質が変わってきた。たとえば、「カラスなぜ鳴くの、カラスの勝手でしょ。」という替え歌が流行している。苦笑するほかないが、恐らく子供達も大人たちの苦笑がおもしろくて歌っているのだ。
似たようなものに、「小さな親切、大きなお世話」という替え標語がある。これも苦笑するほかない。いずれも、人間同士が過剰な関心を持ち合うことを風刺している。
過剰な関心は、その過剰さゆえに逆に表面的なものになりやすい。このような替え歌や替え標語が流行する背景には、いわば表の現実と裏の現実が異常にかけ離れてきたという事情があると見てよい。それが誰の目にも明らかになってきたのである。
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